いまさら聞けない!「コロナ」の正式名称とは?



こんにちは。FM BIRDのあさやけです。
みなさん、コロナ禍の中、いかがお過ごしでしょうか。


新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、マスクをつけたり、手を消毒したり、人との物理的な距離を意識したりすることにほぼ違和感を覚えなくなってきましたね。


こういった「新型コロナウイルス感染症」対応を、大手企業、役所はもちろん、街中の中小規模の飲食店も、事業を継続するために積極的に取り入れるようになってきました。ここ1-2か月、このような対応についてのお客様へのお知らせを、事業所や店舗に表示しているのをよくみかけるようになりました。さらに外国の方向けに英語や中国語でも併記されるケースも多くみられます。 ですが、英語の翻訳が少々おかしかった
り、直訳しすぎてニュアンスや意図が変わってしまったりするケースもたまにみかけて、「ああ、もっといい翻訳ができるかもしれないのに残念だなぁ」 と思うこともあります。


先日偶然みかけたある役所の英語案内で、全体の翻訳というよりも、「新型コロナウイルス感染症」、いわゆる「コロナ」そのものの英語表記が怪しいケースがありました。なんと、「新型コロナウイルス感染症」をそのまま訳して「New-type Coronavirus Infectious Disease」と表記していました。日付は2020年5月。思わず「えっ?」と声に出してしまいました。




 

これを翻訳した方は、ここまで英語ができるにもかかわらず、まさかWHO(世界保健機関)が発表したことで、世界中で通用するようになったコロナの正式名称(ローマ字表記)を知らないのか?もしくは役所だから日本の名称をそのまま訳すのにこだわったのか。様々な思いが頭をかけめぐりました。
 

それで、周りの人々に聞いてみました。
「世界中で通用する【コロナ】の正式名称を知っていますか」
いや、もっと平たく、「【コロナ】英語でどう言うか知っていますか」
そうしたら、概ね「コロナってCoronaでいいんじゃない?」という反応が返ってきました。


確かに2020年は新型コロナウイルス感染症によって人々の生活が大きく変わってきているので、みんなの頭の中の「コロナ」がその「コロナ」だけなのだから、CoronaでもCorona virusでも、Coronavirus Diseaseでも通じると思います。そして口頭で伝える分には何の問題もないと思います。
 

しかし、日本のメディアからの報道内容を見てみますと「コロナ」の代わりに「新型コロナウイルス感染症」と書いてありますよね。それは2020年2月1日に日本政府から正式に命名された名前です。ですから、シリアスな情報を伝えるメディアではきちんとその表現を使っているのです。


ここで改めます。世界で通用する「コロナ」の正式名称はこちらです。


COVID-19(コビッドナインティーン)

 
これはWHOが2020年2月11日に発表した名称で、以下の頭文字を取って作られた造語です。

Coronavirus disease 2019 

これが発表された後、英語圏をはじめ海外メディアではこの名称を広く使うようになりました。今の英語圏のニュースではCOVID-19,COVIDだけではなく Coronavirus(コロナウイルス), Novel Coronavirus(新型コロナウイルス) とも混合し表記しているのを確認できます。COVID-19だけにこだわらないのは英語使用の文化には同じ単語を繰り返すより言い換えるのがスマートとされる傾向があるからだと思います。

BBCの例

ちなみにVirusは日本で「ウイルス」と読まれますが、英語の発音では「ヴァイラス」と言いますので、気をつけてください。


ここで絶対やってはいけない、口頭でも使ってはいけない「コロナ」の呼び方があります。
武漢ウィルス(Wuhan Virus)、武漢肺炎(Pneumonia in Wuhan)。
特定の地名が入っているため、これは差別につながる憂慮がありますので、気を付けてください。

一つのワードを選ぶことからも企業の思想や、危機への向き合い方が見えてくることもあります。みなさんも今一度、お客様向けのお知らせなどの「コロナ」の表記を改めてみてはいかがでしょうか。私達はそういった小さな努力のが積み重なっねによって、企業の良いイメージが作り上げられると信じています。


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